引っ越しや転居したら火災保険はどうすればいい?
「火災保険は解約すると返金される?」

転居や引っ越しで住居を離れるとき、契約していた火災保険はどうすればよいのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

お茶子さん

いつも何となく契約している火災保険ですが、知らない間に損をしてしまうこともあるため気を付けましょう!

結論、「現在契約している火災保険を引き継ぐ」、「現在契約している火災保険を解約して新たに加入する」、「現在契約している火災保険に加入したまま新たに加入する」かの、どれかを選ぶことになります。

引っ越し・転居の際の火災保険対応3選

転居して別の場所に住むことになっても、火災保険によっては転居前の契約を引継げます。(※)ただし、引継ぐには住所変更をはじめとした契約変更の手続きが必要になります。

引用:損保ジャパン
この記事でわかること
引っ越しや転居するときの火災保険の手続き方法
自分で保険会社を選んで火災保険に加入する場合のメリットと注意点
火災保険を途中解約すると解約返戻金が支払われる

解約忘れの場合も合わせて解説しますので、転居や引っ越しで火災保険をどうするか迷っている方は参考にしてください。

株式会社R.V.Presents
代表取締役
ファイナンシャルプランナー
小島 勇樹 先生

この記事の監修者

これまで約4,000人以上のお金の悩みを解決。
2児の父でもあり、仕事と子育ての両立に奮闘中。

三菱UFJ証券株式会社(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)に入社後、新規開拓や既存顧客へのRM業務、提案販売を行う。退職後、大手不動産管理会社の保険部門にて、保険販売業務に従事。2023年5月に株式会社R.V.Presentsを設立。

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    火災保険とは建物や家財を補償する保険

    火災保険は、「火災」「落雷」「破裂・爆発」などで、住まいが火災の被害に遭った際の損害を補償する保険です。

    保険の内容によっては、火災のほかに「風災」「雪災」「水災」「盗難」による損害も補償の対象になります。

    また、家財の補償を含む場合には、家具・家電・衣類なども補償の対象となります。

    火災保険はなぜ必要?
    火災保険は、自分で火災を起こしてしまった場合のほか、隣家からの出火に巻き込まれた場合も補償されます。
    また、自然災害で自宅が被害を受けると大きな費用が必要になります。
    火災保険では、自然災害による損害も補償されるため、これらのリスクを踏まえると火災保険の必要性は高いと言えるでしょう。

    引っ越しや転居するときの火災保険の手続きを解説

    引っ越しや転居に伴う火災保険の手続きは、転居パターンによって異なります。

    火災保険手続きのパターン
    ①賃貸から賃貸への転居
    ②賃貸から持ち家への転居
    ③持ち家から賃貸への転居
    ④持ち家から持ち家への転居

    手続き方法は保険会社や引っ越し先の状況によって変わるため、事前に保険会社や管理会社に確認するようにしましょう。

    ここからは一つずつ解説するので参考にしてください。

    賃貸住宅から賃貸住宅へ引っ越す場合の火災保険手続き

    「賃貸」から「賃貸」に転居する場合の火災保険手続きは以下の2パターンがあります。

    賃貸から賃貸への火災保険手続き
    ①契約中の火災保険の異動手続きを行う
    ②契約中の火災保険を解約して別の火災保険に加入する

    一つ目は、現在契約している火災保険の異動手続きを行うことで契約を継続する方法です。

    契約している保険会社へ連絡して「転居をするため引き継ぐこと」を伝え、手続きを行いましょう。その際、保険料が変更になる場合や、追加で保険料の支払いが必要になる場合もあります。

    ただし、転居先の物件が管理会社が指定する火災保険しか選べない場合は、火災保険の引継ぎはできません。

    二つ目は、契約中の火災保険を解約して別の火災保険に加入する方法です。

    現在加入している火災保険を途中解約する場合は、残り月数に応じて保険料が返金されます。新たに加入する火災保険は、「自分で選べる場合」と「管理会社指定」の場合があります。

    賃貸住宅から持ち家に引っ越す場合の火災保険手続き

    「賃貸」から「持ち家」に転居する場合は、原則として現在契約している火災保険は引き継げません。

    賃貸と持ち家では火災保険の内容が異なるため、別の火災保険に加入しましょう。

    持ち家の場合は、建物本体も補償の対象とする必要があります。

    加入する火災保険は自分で選ぶことが可能です。

    持ち家から賃貸住宅に引っ越す場合の火災保険手続き

    「持ち家」から「賃貸」に転居する場合の火災保険手続きは以下の2パターンがあります。

    持ち家から賃貸への火災保険手続き
    ①加入している火災保険を残したまま賃貸用の火災保険に加入する
    ②加入している火災保険を解約して賃貸用の火災保険に加入する

    持ち家を所有したまま賃貸に転居する場合は、現在加入している火災保険を残したまま賃貸用の火災保険に加入しましょう。

    持ち家を売却する場合には、加入している火災保険を解約して賃貸用の火災保険に加入しましょう。

    持ち家から持ち家に引っ越し場合の火災保険手続き

    「持ち家」から「持ち家」に転居する場合の火災保険手続きは以下の2パターンがあります。

    持ち家から持ち家への火災保険手続き
    ①加入している火災保険を残したまま新たに別の火災保険に加入する
    ②加入している火災保険の異動手続きを行う

    持ち家を所有したまま別の持ち家に転居する場合は、現在加入している火災保険を残したまま新たに別の火災保険に加入しましょう。

    持ち家を売却して、別の持ち家に転居する場合は、現在加入している火災保険の異動手続きを行うことができます。また、加入している火災保険を解約して別の火災保険に乗り換えをすることも可能です。

    自分で保険会社を選んで火災保険に加入するメリット

    賃貸契約の場合は、不動産屋から進められた火災保険に入った経験がある方も多いのではないでしょうか。

    お茶子さん

    不動産屋が勧める保険は必要のない補償が付帯しているなど、保険料が割高な場合もあるため注意してください。

    不動産屋の勧める保険にそのまま加入する義務はありませんので、賃貸の場合は自分で保険を選んで加入することをおすすめします。

    補償額を選べるため費用を安く抑えられる

    自分で火災保険を選んで加入することで、費用を安く抑えられる場合があります。

    現在の自分の状況や予算に合わせて保険の内容をカスタマイズして選ぶことができるためです。

    ただし、保険料を安くしすぎたことで、いざというときに補償額が足りない事態になってしまうことは避けましょう。

    必要な補償と保険料のバランスを考え、適切な火災保険を選ぶようにしましょう。

    火災保険の加入時には重複に気を付けよう

    「火災保険の見直しの際に古い保険をそのままにしてしまっていた」
    「転居の際に火災保険の解約を忘れてしまっていた」

    このような経験がある方もいるのではないでしょうか。

    火災保険は、複数加入していればいくらでも保険金が出るわけではありません。

    一般的には、火災保険は契約が重複すると無駄になってしまうことが多いため、2重加入しないよう注意しましょう。

    火災保険を途中解約すると解約返戻金が支払われる

    引っ越しや転居で火災保険を途中解約すると、解約返戻金が支払われます。

    返金される額は、契約年数や払込方法などによって計算方法が異なるため、加入している保険会社に確認しましょう。

    解約を忘れた場合は解約返戻金が戻らなくなってしまいます。そのため、転居の際には必ず火災保険を確認しましょう。

    引っ越し時の火災保険についてよくある質問

    ここからは、引っ越しや転居の際の火災保険に関してよくある質問にお答えします。

    よくある質問
    ①火災保険は引っ越しをしたらどうなるの?
    ②火災保険を解約しないとどうなる?途中解約で返金はされる?

    一つずつ解説するので、火災保険の見直しや解約を検討している方は参考にしてください。

    火災保険は引っ越しをしたらどうなるの?

    引っ越しする際には、火災保険の解約・見直し手続きは自分自身で行う必要があります。

    引っ越しや転居の際の火災保険手続きは下記の4パターンに分かれます。

    火災保険手続きのパターン
    ①賃貸から賃貸への転居の場合
    ②賃貸から持ち家への転居の場合
    ③持ち家から賃貸への転居の場合
    ④持ち家から持ち家への転居の場合

    火災保険を解約しないとどうなる?途中解約で返金はされる?

    火災保険を解約しなかった場合は、契約の期限がくると自動で契約が終了します。

    また、満期まで1か月以上残っている場合、途中解約することにより解約返戻金が戻ります。

    解約を忘れると解約返戻金が戻らず損をしてしまうので、引っ越しや転居の際には必ず火災保険を確認しましょう。

    まとめ:引っ越しの際は火災保険を見直すチャンス

    引っ越しや転居をする場合、火災保険の見直しや解約手続きは必ず行うようにしましょう。

    見直しの際には、重複して加入していないかを確認しましょう。

    自分で火災保険を選ぶ場合は、複数の保険会社を比較することが大切です。同じ条件でも、サービスや保険料は保険会社によって異なります。

    転居先のハザードマップなども確認して、自分の状況に合った適切な火災保険加入しましょう。