「急なケガで海外旅行をキャンセルしたため費用がムダになった・・・」
「天候不良でフライトが欠航。宿泊費や新しい航空券など余分な費用がかかった」
このような経験がある方も多いのではないでしょうか。
海外旅行のキャンセル保険は、様々な理由で旅行をキャンセルしないといけなくなった場合に、状況に応じて補償を受けることができる保険です。
・旅行キャンセル保険で補償対象になる条件
・旅行キャンセル保険の加入方法
・旅行キャンセル保険が不要なパターン
この記事では、「旅行キャンセル保険は必要なのか」や、「旅行キャンセル保険の補償対象条件」について解説します。
おすすめの旅行キャンセル保険や、加入方法についても説明するため、旅行保険に加入するか迷っている方は参考にしてください。
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旅行キャンセル保険は必要?補償対象になる条件を解説
病気やけが、家族の不幸、自然災害など、旅行をキャンセルせざるを得ない予期せぬ事態はいつでも起こり得ます。
様々な理由で旅行をキャンセルする場合、キャンセル費用を補償する保険があれば経済的な負担を軽減できるため、旅行キャンセル保険は必要だと言えるでしょう。
特に海外旅行や高額なツアーの場合、キャンセル時の費用負担が大きくなることがあります。
フライト、宿泊、ツアー費用などの支払いが済んでいる場合、これらの費用が無駄にならないように保険に加入することをおすすめします。
旅行キャンセル保険の適用範囲は保険会社やプランによって異なりますが、一般的には以下のような理由でキャンセルした場合に補償されます。
・体調不良やケガなどの自己都合
・新幹線や飛行機の欠航
・自然災害(地震、洪水、ハリケーンなど)
・家族やペットの死亡
・キャンセル理由がない場合
下記で一つずつ詳しく説明するので参考にしてください。
体調不良やケガなど自己都合による旅行キャンセルの場合
突然の病気やケガは、旅行を計画している際にいつでも起こり得ることです。
航空券や宿泊予約などの費用が返金されない場合、旅行キャンセル保険はこれらの費用を補償し、経済的な損失を軽減します。
保険の適用範囲は保険会社やプランによって異なりますが、一般的には以下のような理由で旅行をキャンセルした場合に補償されます。
補償の適用範囲 |
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・自分自身や同行者の病気やケガ ・家族の病気やケガ、死亡 ・予期せぬ仕事の都合(解雇や急な出張など) |
体調不良やケガによる自己都合キャンセルの場合に、補償される費用の主な項目は以下の通りです。
補償される費用 | 詳細 |
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航空券のキャンセル費用 | 非返金性の航空券やキャンセル料が高額な航空券の費用をカバーします。 |
宿泊費用 | 事前に予約していたホテルや宿泊施設のキャンセル費用を補償します。 |
ツアー料金 | 参加予定のツアーやアクティビティのキャンセル費用も対象となることがあります。 |
旅行キャンセル保険を選ぶ際の注意点として、どのような場合に補償が適用されないか(免責事項)も重要です。
特定の病気や既往症が対象外となる場合があるため、事前に確認しておきましょう。
新幹線や飛行機の欠航による旅行キャンセルの場合
新幹線や飛行機の欠航による旅行キャンセルの場合も、旅行キャンセル保険は非常に有用です。
2019年の国土交通省の調査によると、飛行機の遅延率は約10%で、10本に1本が遅延しており航空機の遅延に巻き込まれる確率は低くないことがわかります。
長期休暇や高額な旅行を計画している場合、予期せぬ交通機関のトラブルに備えておくことは重要です。
補償内容 | 詳細 |
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新幹線や飛行機の欠航 | 天候不良や機材トラブルなどで新幹線や飛行機が欠航となり、旅行を中止せざるを得ない場合。 |
遅延による影響 | 重大な遅延が発生し、旅行の目的が果たせなくなる場合。例えば、重要なイベントに参加できなくなるなど。 |
交通ストライキ | 鉄道や航空会社のストライキによって交通手段が確保できない場合。 |
新幹線や飛行機の欠航による旅行キャンセルの場合に、補償される費用の主な項目は以下の通りです。
補償される費用 | 詳細 |
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航空券や新幹線のキャンセル費用 | 非返金性の航空券や新幹線のチケット費用を補償します。 |
宿泊費用 | 旅行の中止に伴う宿泊キャンセル費用を補償します。 |
ツアー料金 | 予約していたツアーやアクティビティのキャンセル費用を補償します。 |
保険を選ぶ際の注意点として、欠航や遅延に対する補償が含まれているか確認した上で、保険会社の口コミや評判を確認し信頼できる保険を選びましょう。
自然災害による旅行キャンセルの場合
地震、台風、洪水などの自然災害が原因で旅行をキャンセルせざるを得ない場合も、旅行キャンセル保険によって経済的な損失が補償されます。
自然災害による補償の内容は下記の通りです。
補償費用 | 詳細 |
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航空券や新幹線のキャンセル費用 | 非返金性の航空券や新幹線のチケットの費用が補償されます。 |
宿泊費用 | 予約済みのホテルや宿泊施設のキャンセル費用が補償されます。 |
ツアー料金 | 参加予定だったツアーやアクティビティのキャンセル費用も対象になります。 |
保険会社やプランによって適用範囲や条件は異なりますが、自然災害によるキャンセルの場合、以下のような条件が一般的に適用されます。
補償の適用範囲 | 詳細 |
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自然災害の定義 | 地震、台風、洪水、火山噴火、津波などが含まれます。 |
公式な通知 | 自然災害によるキャンセルが認められるためには、公式機関(気象庁や市町村など)による災害発生の通知が必要です。 |
旅行の不可避性 | 自然災害により目的地への旅行が不可能、または危険であると判断される場合に補償が適用されます。 |
自然災害による旅行キャンセルは予期せぬ事態であり、旅行キャンセル保険に加入しておくことで経済的なリスクを軽減できます。
保険選びの際には、補償内容や適用範囲、保険金額など確認し、自分の旅行計画に適した保険を選びましょう。
家族やペットの死亡などによる旅行キャンセルの場合
家族やペットの死亡など、感情的にも大変な時期に旅行をキャンセルせざるを得ない場合にも、旅行キャンセル保険で補償されます。
家族やペットの死亡などによる補償の内容は下記の通りです。
補償費用 | 詳細 |
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航空券や新幹線のキャンセル費用 | 非返金性の航空券や新幹線のチケット費用を補償します。 |
宿泊費用 | 予約済みのホテルや宿泊施設のキャンセル費用を補償します。 |
ツアー料金 | 参加予定だったツアーやアクティビティのキャンセル費用も対象になります。 |
保険会社やプランによって適用範囲や条件は異なりますが、一般的には以下のような条件が適用されます。
補償の適用範囲 | 詳細 |
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家族の死亡 | 旅行者本人の家族(配偶者、子供、親、兄弟姉妹など)の死亡が補償対象です。 |
ペットの死亡 | 特定の保険プランでは、ペットの死亡もキャンセル理由として認められることがあります。 |
医師の証明 | 死亡の証明書や医師の診断書が必要です。 |
家族やペットの死亡などにより旅行のキャンセルを行う際は、非常に感情的で困難な状況です。
旅行キャンセル保険に加入しておくことで、経済的な損失を軽減し、少しでも安心して対処することができるためおすすめです。
キャンセル理由がなくても補償してもらえる場合もある【Cancel for Any Reason CFAR】
旅行キャンセル保険は通常は具体的なキャンセル理由が必要ですが、いくつかの特定のプランでは、キャンセル理由がなくても補償が提供される場合があります。
これをCancel For Any Reason CFARと言い、このオプションを付けると理由に関係なくキャンセルが可能ですが、その分保険料が高くなることが一般的です。
Cancel For Any Reason CFARの特徴は下記になります。
補償範囲 | キャンセル理由を問わず、旅行のキャンセルに対して補償が提供されます。 ただし、全額補償されることは稀で、通常は旅行費用の50%から75%が補償されます。 |
条件と制限 | 保険の購入時期に制限があることが多く、例えば旅行予約後10日以内にCFARオプションを追加する必要がある場合があります。 キャンセルの通知期限も設定されており、出発の48時間以上前にキャンセルを通知する必要があることが一般的です。 |
高額な保険料 | CFARオプションを追加することで、通常の旅行保険よりも保険料が高くなります。 |
CFARオプションは、旅行をキャンセルする可能性が高い場合や、キャンセル理由が予測不可能な場合に非常に有用です。
ただし、通常の旅行保険よりもコストが高く、全額補償されないため、必要性と予算をよく考えて選択することをおすすめします。
旅行キャンセル保険の加入方法
旅行キャンセル保険に加入する際には、まず信頼できる保険会社を選ぶところからはじめましょう。
大手の保険会社には、旅行保険を提供しているところが多く、口コミや評判を確認することで信頼性を判断できます。
次に、各保険会社の提供する旅行キャンセル保険のプランを比較しましょう。
特に、補償内容(キャンセル理由、補償金額、適用範囲)・保険料・免責事項や除外事項については、しっかり確認するようにしましょう。
最後に、選んだ保険会社への申し込みを行います。
申し込み方法は、ネット・電話・窓口など様々な方法があるため、自分に合った申し込み方法を選びましょう。
旅行キャンセル保険が不要なパターン
旅行キャンセル保険が不要なパターンは、以下のようなものがあります。
旅行費用が少額 | キャンセルした場合の損失額が少額で、経済的に負担にならない場合は、保険が不要かもしれません。 |
フレキシブルな予約 | 航空券や宿泊予約が柔軟にキャンセルや変更できる場合、特にキャンセル保険が必要ないことがあります。 |
クレジットカード付帯の保険 | 一部のクレジットカードには旅行キャンセル保険が付帯されていることがあります。 その場合、追加で保険を購入する必要がないことがあります。 |
経済的に負担にならない程度の損失額の場合や、クレジットカード付帯のキャンセル保険を利用する場合は、旅行キャンセル保険は必要ないでしょう。
海外旅行のキャンセル保険が必要かどうかに関するよくある質問
海外旅行のキャンセル保険に関するよくある質問は下記の通りです。
海外旅行のキャンセル保険に関するよくある質問 |
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・海外旅行のキャンセル保険はいつまでに加入すればいいですか? ・海外旅行を風邪でキャンセルしたら保険はおりますか? |
一つずつ詳しく説明するので参考にしてください。
海外旅行のキャンセル保険はいつまでに加入すればいいですか?
保険会社やプランによって異なりますが、旅行出発日の一定期間前までに加入する必要があります。
多くの保険会社では、旅行の予約をした直後にキャンセル保険に加入することを推奨しています。
これにより、旅行のキャンセル理由が生じた際に最大限の補償が受けられます。
加入手続きの手順は以下の通りです。
加入手続きの手順 | 詳細 |
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1.旅行の詳細を確認 | 旅行日程、目的地、費用などを確認し、それに基づいて適切な保険プランを選びます。 |
2.保険会社のウェブサイトにアクセス | 保険会社の公式ウェブサイトで申し込み手続きを行います。各保険会社のウェブサイトには、オンラインで簡単に保険に加入できるフォームがあります。 |
3.必要事項を入力 | 個人情報、旅行の詳細、希望する補償内容などを入力します。 |
4.保険料の支払い | クレジットカードや銀行振込などの方法で保険料を支払います。 |
5.確認書類を受け取る | 保険証券や契約内容の確認書類が送付されます。これを旅行時に持参し、万が一の時に迅速に対応できるようにします。 |
海外旅行を風邪でキャンセルしたら保険はおりますか?
風邪で海外旅行をキャンセルした場合に保険金が支払われるかどうかは、加入している旅行保険の補償内容や条件によって異なります。
一般的な保証条件は下記の通りです。
医師の診断書が必要 | 多くの旅行保険では、旅行をキャンセルする際に、医師の診断書や病気の証明書の提出が求められます。 風邪の場合でも、医師が旅行が不可能であると判断した場合、その診断書が必要です。 |
重大性の確認 | 軽い風邪ではなく、旅行を続行することが困難なほどの体調不良であることが条件となることが多いです。 具体的には、発熱が続く、インフルエンザなどの重症の風邪などが該当する可能性があります。 |
旅行キャンセル保険を活用してキャンセル料の負担を軽減しよう
海外旅行のキャンセル保険は、様々な理由で旅行をキャンセルしないといけなくなった場合に、状況に応じて補償を受けることができる保険です。
特に海外旅行や高額なツアーの場合、キャンセル時の費用負担が大きくなることがあります。
フライト、宿泊、ツアー費用などの支払いが済んでいる場合、これらの費用が無駄にならないように、海外旅行の際にはキャンセル保険に加入することをおすすめします。

代表取締役
ファイナンシャルプランナー
小島 勇樹 先生
この記事の監修者
これまで約4,000人以上のお金の悩みを解決。
2児の父でもあり、仕事と子育ての両立に奮闘中。
三菱UFJ証券株式会社(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)に入社後、新規開拓や既存顧客へのRM業務、提案販売を行う。退職後、大手不動産管理会社の保険部門にて、保険販売業務に従事。2023年5月に株式会社R.V.Presentsを設立。